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Oリング

Oリングは往復運動や固定された部分の液体、気体を密封する目的で作られた合成ゴム製のリングです。一般に溝に装着し、適度に圧縮することで生じる応力によってシール機能を発揮します。

特徴

  • 装着の状態はどんなパッキンより簡単で、場所をとらず誰がやっても同じにでき、自封作用で高圧用にも安定した密封性能を唯一のOリングだけで果します。価格低廉で長期に使用するから原価管理上有利です。
  • 小さな圧縮量(ツブシシロ)で装着するから運動摩擦抵抗が比較的小さく効率が上ります。
  • 固定用に使用する場合ナットの締め過ぎが起こらない。

一般注意

  • 運動用では滑動する金属面をなめらかに仕上げる。(1.5S程度にする。)みぞ内は3S程度とする。
  • 往復滑動面に孔などがあるときは、その防護に注意する。
  • Oリングを2箇以上同一個所に用いない。
  • みぞの設計に注意する。
  • Oリングの破壊が起ると急に漏れが生じて事故を起すので運動用の場合は耐用期限で必ず交換する。
  • ゴム質のため空気中で老化を起すから保存に注意する。

作用の原理

第1図 Oリングが無圧か微圧の流体をシールする場合ではOリングが断面直径の何%かに相当するツブシシロにより、密封が保たれています。
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第2図のように流体の圧力が増加されますと、みぞ中のつぶされているOリングが圧力側面から押し動かされて片寄りながら自己密封作用でシールします。
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第3図 さらに圧力が増加して10Mpaをこえますとゴムの軟らかさからスキマにハミ出してOリングを損傷させることになります。
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第4図はこれを防止するため圧力方向とは反対側又は両方に圧力のある場合はOリングの両側に革又はテフロン製のバックアップリングを添装します。

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