産業機械用製品

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オイルシール

オイルシールは各種産業機械の回転部分に使用され、内部からの潤滑油を主とする液体漏れを防ぐと同時に、外部からの異物の進入を防ぐ金属と合成ゴムからなる最も多く使用されている密封装置です。

オイルシール取付部の設計

(A) 軸
a)軸材料 機械設計上使用される機械構造用炭素鋼鋼材又は低合金鋼はオイルシールに適してい る。鋳物は軸表面にピンホールができやすいので使用上注意が必要。 アルミ合金等は不適である。
b)軸の硬さ 軸の表面は、一般にはHRC30〜40の硬さが必要である。
c)軸の表面状態 オイルシールのリップが接触する軸の表面には、傷や機械加工によって生じたリード があってはならない。一般的には送りをかけないグラインダ仕上げが推奨される。
d)軸の表面粗さ 一般的にはRa 0.2〜0.63μm/Rz0.8〜2.5μmが推奨される。
e)軸の面取り オイルシールを差し込む軸端は、15°〜30°の面取りが必要である。
(B) ハウジング
a)ハウジングの材料 鋼、鋳鉄、軽合金いずれも使用できるが、強度熱膨張によりオイルシールの選定が必要となる。
b)ハウジングの剛性 オイルシールを装着した時に、変更を起こしたり機械が稼動した時に振動が生じないよう十分な剛性を持っている事。
c)ハウジング穴の直径公差 JIS-B-0401-2 H8
d)ハウジング穴の嵌め合い面の
  表面状態
施盤加工を行なったままの状態でよい。
e)ハウジング穴の嵌め合い面粗さ Ra 0.4〜3.2μm/Rz1.6〜12.5μm以下が必要である。
(外周金属の場合はこの数値より小さくする事を推奨します)
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