• オイルシールを構成する材料

  • 1.シール体(シールリップ部)に使用される材料

  • 種類材料
    特性および用途
    ニトリルゴム
    NBR
    一般用
    NBR

    一般に各型式のオイルシールに多く使用されており、安定した耐油性、耐摩耗性を持っております。


    適用温度 -25℃~+120℃

    耐燃料油用
    NBR

    一般用NBR配合より耐油性、耐燃料油性に優れた性能を持っております。


    適用温度 -25℃~+120℃

    耐寒用
    NBR

    一般用NBRとほとんど同じ性質ですが、特に低温性に優れた性能を持っております。


    適用温度 -40℃~+100℃

    食品用
    NBR

    食品衛生法、食品添加物等の規格基準(厚生省告示第370号)、ゴム製の器具又は容器包装(厚生省告示第85号)に適合する材料です。


    適用温度 -30℃~+100℃

    MZラバー
    水素化ニトリルゴム
    HNBR

    耐熱、耐劣化ガソリン性、各種潤滑油添加剤に対する安定性、耐オゾン性及び機械的強度、耐摩耗性を兼ね備えた合成ゴムです。


    適用温度 -20℃~+170℃

    フッ素ゴムFKM

    優れた耐溶剤性、耐熱性を持っており、広い使用範囲を持っております。


    適用温度 -20℃~+220℃

    シリコーンゴムVMQ

    耐熱性、耐寒性に優れており、特に高速回転個所に使用されます。(水蒸気,ガソリン等には使用出来ません。)


    適用温度 -60℃~+250℃

    クロロプレンゴムCR

    中位の耐熱性があって、耐候性、耐オゾン性、耐屈曲性が優れています。


    適用温度 -30℃~+120℃

    アクリルゴムACM

    耐油性、耐熱性に優れており、ギヤ油、トルクコンバーター油等の潤滑油に適しております。


    適用温度 -10℃~+170℃

    エチレン・
    プロピレンゴム
    EPDM

    ブレーキ油等の植物性作動油に優れた特性を持ち、一部の薬品にも耐性を有します。


    適用温度 -40℃~+130℃

    スチレンゴムSBR

    優れた弾性を持っておりますが、耐鉱物油性が劣り一般に動植物油その他特殊用として使用されます。


    適用温度 -40℃~+120℃

    ブチルゴムIIR

    透気性が小さくオゾン、酸素に冒されにくく耐薬品性は良いが、鉱物油に極めて膨潤が大きいのでパッキンなどに適しています。


    適用温度 -30℃~+130℃

    エムフロン®PTFE

    優れた耐熱性、耐寒性、耐薬品性を有し、現在の合成ゴムで使用できない条件下に使用できます。


    適用温度 -80℃~+260℃

    パーフルオロ
    エラストマー
    FFKM

    優れた耐酸性、耐溶剤性、耐熱性を持っており、広い使用範囲を持っております。


    適用温度 -20℃~+220℃ ※300℃ 耐熱配合もあり。

    ※標準ゴム硬度はHs=70°(JIS A)です。標準以外ゴム硬度も御希望により製作致します。
    ※適用温度範囲は、ゴム自体の限界温度です。使用時における耐熱温度は20℃~30℃低く目で御使用ください。